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観劇、LIVE覚書

SHINKANSEN☆RX 五右衛門ロックⅢ ZIPANG PUNK  20130209

劇団☆新感線
SHINKANSEN☆RX 五右衛門ロックⅢ ZIPANGPUNK

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
作詞:森雪之丞

劇団☆新感線
ゲスト
三浦春馬
蒼井優
高橋由美子
浦井健治
村井國夫
麿赤兒
天海祐希(映像出演)


ゴエロク三作目!
お祭り気分で行ってきました〜。
以下いつもの通りの超私的感想文です。

ドクロ、シレンと重いの続いた後のお祭り騒ぎ!ここで踊らなきゃウソでしょう〜
前作薔薇サム(薔薇蒼ってかきかけた・・・)からマローネ様、シャルル殿下も参戦と聞けば嫌でも期待は高まるというもの。
ストーリーはちっと薄味だったけど、盛りだくさんの歌と豪華なキャストで楽しめました。
欲を言えば粟根さんの・・・粟根さんの出番を・・・っ。って所かなぁ。
今回は豊臣秀吉の側近石田三成って役所。美味しいんだけど、あんまり出張ってこないんだよな。
新感線の舞台で暗躍しつつ笑わせつつ、見事に手のひら返してくれるテンプレート粟根が好きな私としてはちょっと物足りなかった。
でもでも、渋い!
ラストのチャンバラで、じゅんさんの前田慶次朗と共闘する前に、じっと太閤殿下の御輿の前で成り行きを見守っている時のあの存在感ったら。思わずぽ〜っとなってしまった。
慶次郎に光成呼びされちゃぁ一々突っ込んで律儀なところもかわゆい!某ゲームと比べて怒らないでねなんてパンフに書いてたけど、誰が怒るもんか・・・!むしろごちそうさまと叫びたかった。
マローネ様も前回よりパワーアップされてて、プラスキュートでふわわわわわってなった。
一発目のお衣装がかーわいいの!かーわいいの!!
ミニ丈のゴージャスドレスにツインテール、シルクハット。どれもこれもギッラギッラ☆
それを着こなせるってすごいわ〜。
二着目三着目はスタンダードなドレスだったけどやっぱりギッラギッラのギッラギッラ。
そしてアーマードスーツもまさかのキンピカーーー!前からも発射したーーーー!!!!(薔薇サム見てないとわからないネタですがお下品なので説明は割愛!)
スーテーキーーーーー!!!!
客席でお腹抱えて笑えるのは幸せですね。周りみんなゲタゲタ笑ってるから遠慮しなくていい。
蒼井優ちゃんと三浦春馬くんの淡い恋心ソングの余韻も吹っ飛ばして唾棄する登場の仕方も大好きです。
マローネ様にだって淡いロマンスとか火遊びとかあるはずなのに、そうゆうこっぱずかしい所はつゆも見せずにエスパーダとのいやらしい関係を仄めかすところも大好きです。
エスパーダ」ってマローネ様が呼ぶ度に頭の中には「エスパーニャー」って志摩スペイン村のCMソングが流れるのは前作からです。観劇中にこんなどうでもいいこと考える人っているんだろうか。私くらいだろうか。
スペイン暗殺舞台の皆さんもすごいかっこよかった!
怪傑ゾロみたいな黒のハットにマント。それだけで私の心は鷲掴みです。
なのに、そこにエスパーダとシャルルと心九朗が加わって裾翻しながらの殺陣ですよ。
もうね、目から正月。クリスマスと正月とバレンタインが一気に来たみたいな華やかさ!
心九朗の陣羽織?羽織?がすごい翻るんだわこれが。
しょっぱな出てきてアイドルソングみたいなのを歌い踊った時はどうしようかと思ったけど、余りに見事な裾翻りっぷりにそれだけで私もう・・・もう・・・っ
今回「キラーン」とか「シャラーン」て効果音が心九朗についちゃったからシャルルが寂しかったんだけど、キラッキラのお召し物でおちゃめに立ち振る舞う姿はそれだけでシャララで効果音いらずだった。
驚いたのが三浦春馬くんと蒼井優ちゃん。
ごめん・・・こんなに歌って踊れるとは正直思ってなかった。びっくりした。
二人とも映像のイメージが大きくて、ドクロの小栗くんも生より映像の方がよかったなーとか思っちゃってたから残念でもいいように期待してなかったんだよね。
春馬くんはタッパもあるから大勢の中でも見劣りしないし、ダンスのシャララ具合も歌もバッチリ決まっててすごかった。
蒼井優ちゃんは思ってたより声量あって、ソロの歌もソワソワせずにまったり聴けて益々好きになりました。あとふともも!ふともも!っておっさんみたいにハァハァしながらみてしまった。良いですね、若い娘さんのふともも。
高橋由美子さんは新感線にゲスト来る度に何かやらされてるなぁと思いつつ、今回も何か一癖も二癖もある尼さんでこれまたキュート!
「ちっさくてかわいいからって年のことはいいっこ無しですよぉ〜」てチコチコ寄ってくるところとか、俯せに倒れてギッコンバッコンシーソーみたいに揺れてるところとか(起き上がりこぼしか?)まっこと妖怪じみていて可笑しかった。
あれ秀吉が9歳の時に出会っててあの姿だったのなら、春来さんは空海の秘宝を食べたんだろうなぁ。
秀吉と五右衛門の間に流れる空気感とか、秀吉の腹の中とか、セリフでは語られない部分でもたくさん魅せてくれて、麿さんと村井さんの大ベテラン組はほんとすごい。
ちゃんと裏打ちがあるから、語らなくてもこちら側に伝わってくるし、感じた広がりや深みが他の役の語られない部分にまで浸透していって、重心が出来てる。
もちろん、醍醐味はお祭り騒ぎの大活劇!だからそこまで真剣に裏を探ろうとか話を読もうとか思わないんだけどね。だってそれって野暮やん。
あー、でも。じゅんさんにはもっとオモシロで活躍して欲しかったとか、やっぱ粟根さんには暗躍して欲しかったとか、欲をかけばいろいろ物足りなさもあるわけで。
だから、また、やってくんないかなぁと。
シリーズ物って難しいとは思うんだ。どんだけ評判良くても新鮮みが欠けるから前作の方が面白かった気がするなーとか思っちゃうし。
でも大爆笑してスッキリして「あーーーたのしかったぁああ!」って舞台少ないから。
これからも新感線には「頭使わないで楽しめる大娯楽劇団」であってほしいのです。
もちろん、シレンやドクロみたいなシリアスお涙活劇も大好きだけどね!