boti-poti

観劇、LIVE覚書

踊るFINAL!!

アベンジャー見ようか鍵泥棒か夢売るか〜と悩みながら映画館行ってとうとう、とうとう!踊る見ちゃったよぉお〜〜〜
観たら終わりそうな気がして、公開初日からずっと避けてました。
でも全然終わってなかった。むしろまだまだ彼らの物語は続いていくんだって感じさせてくれる。そんなエンドロールでした。

まだ未見の方もいらっしゃると思うので一応隠します。
ネタバレしまくってます。主に青島とすみれさんのことばっかですがf^_^*

オープニングでもうダメだった。
丁度今テレビシリーズの再放送やってて、それをどどーんと今までの格好良く見せられたらそりゃたまんないよね!
すみれさん、きれいになったなぁ。って過去から現在までの色んな顔がスパパパーンと並んだ演出が好きだ。室井管理官も同じ手法で抜かれてたのが気になるけど、まぁヒロインポジっちゃポジだからいいとしよう。←
和久さんとかさ、もう、しょっぱなから鼻ツンとするからやめてよとなりつつ、そんでも嬉しくてニコニコしちゃう。
テレビシリーズ放映時は丁度EVAとかぶってたのかな。あの文字出しの演出、好きです。

そんで冒頭でやられた。
下町風の商店街で唐揚げ屋を営むすみれさんと青島。
お互いを「しゅんちゃん」「すみれ」なんて呼び合って、長年連れ添った夫婦みたい(でも設定は新婚らしい(笑)
この潜入捜査を命じられた時の二人の反応がすごく想像できておかしいんだけど。
そしてすみれさんの気持ちを考えるとちょっぴり切ない。
まさか2からここに引っ張ってくるとは思ってなかっただけに、すみれさんの後遺症と辛そうな姿は胸にきた。
青島も、ラストスパートでこけた後、ずっと足を引きずって腰を庇って頑張ってる姿にこみ上げてくるものがあった。
ああ、この人達は画面に映ってないところでもずーっと戦ってたんだなぁって。

すみれさんと青島のすれ違いッぷりも、もうやきもきしながら見てました。
せっかく和久くんがすみれさんの後遺症のことを青島にげろッたのに、その後の青島の行動も早かったのに。
よりによって、よりによってそこでぇえ!?って「辞めないよね」ってセリフはないんじゃないの!?
ほんと、もう、気がきかないどころじゃないよ!ってプンスカ見てたんだけど。だけど、だよ。
ラスト、すみれさんがバスで倉庫につっこんできて青島のピンチを救った時は痺れた。
そんで、横転したバスからよろよろ出てきたすみれさんをようやく抱きしめた青島のセリフに、私はなーんにも分かってなかったって大反省した。
「辞めないよね」「辞めないで」って、さぁ。
もう、最上級の告白だよね。側にいて、アイしてる、なんてこの二人の間にはそんな甘ったるい言葉より、ずっとずっと似合ってた。
あー、私ったら何にも分かってなかった。ほんとバカ!
青島の腕に抱かれて涙を流すすみれさん、きれいだった。
その後、幕引きの間はすみれさんは姿を見せず、エンドロールの最後に「何かを予感させる」だけの2ショット。
粋だよね。ここで青島とすみれさんの結婚式のワンショットとか見せられたら途端に冷めてたと思うけど、ちゃーんと最後までワクワクドキドキキュンキュンさせてくれた。
もう、完敗です!
お幸せに!って思いながら、ついつい続きを想像しちゃう。
さっきも書いたけど、画面に映っていない所も、終わったその後の続きも、観客側に想像させる物語って凄いと思う。
物語のテンポの良さもキャラクターの魅力も、画面を魅せる工夫も素晴らしいんだろうけど、何よりこの「想像力」をかきたてる、想像せずにはいられない「出し方」が踊るの一番すごいところなんだろうな。
何か、すごーく今さらだけど。


物語としては、犯人が初手からアタリがついたので、こっからどう転がっていくのかなぁって所を楽しみつつ見てた。
小池役の小泉孝太郎さんは好きな役者さんなので、ザ・ムービーで出てきた時は嬉しかったなぁ。その後も結構顔を出してたからあれれって思ってたけど、まさかFAINALにもつれ込むような重要ポストとはびっくり。
鳥飼も、室井さんや新城さん同様青島寄りになるのか敵対したまんまなのかとテレビからの流れを見守っていたら、まさかの警察ちゃぶだい返し・・・!!!
しかも何か重い設定背負わされた〜〜〜��( ̄Д ̄;)
実行犯であるクガ(だっけ?自信ない!)と小池と鳥飼の3人は、青島や室井さん、湾岸署のみんなと同じくらい強いものを持ってたと思うんだ。
ただそれが、負の方向に暴走してしまっただけで、青島が言うように心に秘めた正義を燃やしていれば、きっと室井さん達が作ろうとする警察の力になれたのに。
すごく悔しい。
彼らがああまでしないとあのヒヒ爺どもを引きずり下ろせなかったのかと思うと、もう、なんかすっごく腹立たしい。
でも最後に敵だって思ってた人の「これは悲劇です」ってセリフにすっごく救われた。
連行される時、鳥飼が見せたほっとした表情もよかった。
鳥飼の狂気の表情がすごくこわかったんだ。官僚達に対する苛立ちに追い詰められて、苦しかったんだろうな。
でも、青島達が事件を曝いてくれたことで少しでも救われたんだといい。

少し意地悪な見方だけど、実際にこんな事があったとして、メディアは本当の事を報道するだろうか?って、最後のメディア合戦のシーンを見て考えた。
多分、きっと、しないよね。
ネットだったらどうだろう?って考えたけど、こっちもどこまで規制がかかるのか分からないし、茶化してウソか本当か分からないようにされてしまう事だってあると思う。
だから自分が信じられることを自分で探さないといけないんだ。
室井さんの言う信念を持った人間にならないといけないんだ。
とってもエンターテイメントなのに、とっても大きな命題を投げかけてくるんだもんなぁ。
そりゃ夢中になっちゃうよね。

テレビシリーズからずっとずっと戦い続けてきた彼らは、またどこかで走って、怒鳴って、やっぱりのほほんと生きてるんだろうな。
「ちょっとお休みしてるのかな」って続けたかったのに、休んでる姿が想像できないあたり、ずっぽり思惑にはまってる気がする(笑)
続編は見たいような見たくないような。ですね。
きれいな幕引きだっただけに、後を濁したくない、濁されたくない気持ちが今は強いです。
暫く自分の想像だけで、充分楽しめるしね!