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観劇、LIVE覚書

TANZ DER Vampire  20120108

TANZ DER Vampire

梅田芸術劇場
2012/01/08,09

音楽:ジム・スタイマン
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
追補:ジム・スタイマン
演出:山田和也
原作:映画「The Fearless Vampire Killers」Courtesy of Turner Entertainment Co.,
オリジナル プロダクション:ウィーン劇場協会


ヴァンパイアの故郷として知られる極寒のトランシルヴァニア。村人たちが「ガーリック、ガーリック」と、なにやらフォークソングまがいの歌で大騒ぎする宿屋に、大雪に打たれて気絶した老教授アブロンシウスを抱えて、若き助手のアルフレートが転がり込んでくる。彼らはヴァンパイアを研究する旅の途中。
宿屋の主シャガールと女房のレベッカは、村人たちと一緒になって教授を介抱する。この宿屋に滞在することになった旅人二人。かなりエキセントリックな教授とは対照的に、助手のアルフレートはどうも気が小さく臆病なところがある。
しかし、こと恋愛に関してはまっしぐら!
宿屋の娘サラに一目ぼれするやいなや、心はもうここにあらずといった感じだ。
風呂好きのサラもバスタブの中で身を清めながら少々色気づいた口調でまんざらでもない様子。しかし、もうひとり彼女を求める存在がいた―ヴァンパイアのクロロック伯爵!!
どことなく寂寞としたオーラを放ちながら宿屋に近づき、親の束縛から逃れて羽ばたきたいサラの心に巧みに忍び寄るのだった・・・
(公式サイトより抜粋)


伯爵さまと踊るのよ〜vv(*=▽=*)
とゆーわけで8日9日二日間、憧れの舞踏会に行ってきた〜〜。ずっとずっと楽しみにしてたの!
8日はセンターよりの3列目でもう迫力満点!どちらかといえば少し後方で全体が見渡せるくらいのお席が好きなんだけど、「なるほど、これが前方席の魅力・・・!」と唸るほどヴァンパイアの世界に引き込まれました。
劇中泣きそうになる事3回。
一度目は山口クロロック伯爵さまの歌に、二度目は森山開次さんの踊りに、三度目は死体さん達の恐さに・・・!
山口さんは他の舞台でも何度も拝見拝聴してたけど、こんなに近くで観たのは初めて。歌声だけでなく視線や表情、動作、全てに圧倒されて目が熱くなった。
ぐっときたのは1幕だったけど、2幕の自分の想いを歌う場面で、歌い終わった後の満足げな顔が忘れられません。うっすら笑ってるのがステキすぎてぽーっとなってしまった。
あと、モーツァルトでもそうだったんだけどリズミカルな曲の時に体を小刻みに揺らしながら歌うのが何か好き。だからかな?ちょっとくらい嫌味な役でもかわいい人かもと思わせるよね。クロロック伯爵はヴァンパイアで悪の親玉なのにおちゃめな人に見えちゃうんだ。
あとTDVって一曲が長い・・・!その分美声をめっちゃ堪能できるんだけど、歌ってる方は大変だろうなぁ。とか書いててそうでも無かったら恥ずかしいな。

森山開次さんの踊りはもう・・・何ていうか、人の動きじゃなかった。
感動したのがもう、髪まですごいの。
ダンサーさんを見る時に楽しいのが髪の動きで、激しく動いた時に撓ったり散ったりするその動きやシルエットが美しいとにんまりしてしまうんですが、この方の髪は何ていうか・・・けむりみたいだった。
動くたびに広がったり流れたりするのは一緒なんだけど、纏まって動かない。ふわぁ、ゆらぁって感じで滞空時間長いし、上下運動した時なんかは特にそれが顕著で観ててふしぎな感じだった。
羨ましいのが、脱色して多分すっかすかなんだろうけど絡まったり静電気おこしたりしてないの。じっとしてる時にパサパサしてないの。良いヘアケアを使用されてるんだろうな〜
二幕でクロロック伯爵が歌う影のように踊る場面があったけど、伯爵の歌声と森山さんのダンスって贅沢過ぎた。なんかカテコの時もこの二人が瞬間きゃっきゃしててかわいかったです。

死体・・・ッて言うと色々あれだけど、パンフに「死体」って書いてるからそれ以外に書きようがない。
墓場から彷徨い出るアンデッド達。そりゃもううぞうぞうぞうぞ、うぞうぞうぞうぞ・・・
一体何体でてくるんだよぉお;▽;ってぴぎゃってたら、青い桂のアンデッドと目があっちゃって恐いのなんのって!!!ホラーは!ホラーは嫌いなのよ!!!
9日二階席から見た時はそんなに恐怖を感じなかったから、前方席ならではの感覚なんだけどあんまり嬉しくない・・・
もう死体が入れ替わり立ち替わり踊るし歌うし威嚇するし、しまいには通路に降りてくるし・・・。あれ子供だったら本気で泣くと思う。大人の私でも恐くて泣きそうっていうか涙でたから!

最後が感動じゃないけど、でもこれもある意味感動?になるのかな?
とりあえずこんなにあらゆる意味で揺さぶられたのは久しぶりでした。
観劇初日はTDVの世界にどっぷり引きずり込まれたけどめっちゃ疲れた〜でも楽しかった〜〜!
WアルフレートとWサラの違いも面白くて、違う組み合わせも見たかったな・・・再々再演があったら観劇回数増やしたい!
あとその時は馬場ヘルちゃんにはぜひ伝統のTバックを穿いてほしいです。いや・・・あのボリュームだと無理だろうか←失礼