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観劇、LIVE覚書

まさかのchange!?  20100710〜11

行ってきました!
マサかっこよかったしかわいかったし面白かった!!!
公演時間が三時間と先に観た方から教えていただいたときは「コメディで三時間・・・?」とどうなるのかドキドキしてたんですが、始まってみると三時間なんてあっという間でした。
多少のおかしなところは強行突破でテンポよく展開さ
れていくストーリーに気づいたら1幕終わってるし。
二幕は「ひょえー!?」ってあったま吹っ飛ばされている間にあっちゅうまにラストでした。
メッセージ性もわかりやすいし、何より笑える箇所がそこここにあってとっても観やすい、見終わった後ににこにこして劇場を出られるような舞台でした。
あー、すごい。満足。最初は一回で何とか日帰りしたいと考えてたけど二公演にしてよかったです。
大阪公演も取ればよかったな〜。大阪公演発表されたときすごいショックでふてちゃったんだよね。私のおばか!


以下、いろいろ感想です


まさかのCHANGE!?
シアタークリエ
作・作詞・演出・振付/玉野和紀
制作 東宝



とにかく面白かった!
がけっぷち劇団の主演女優が倒れて穴埋めを探すところから始まり、次々集まる個性的なキャラクターに、電撃ショックで劇団主催と掃除夫の精神(魂?)が入れ替わるなんてありえない展開。
そのありえない連続の中で笑いとちょっぴり切ない人間模様が織りなすストーリーがすっごく絶妙でした。
あまりにも笑いどころや突っ込みどころが細々ありすぎてストーリーを追いながら感想を書くのは無理!
なのでいつにも増してばらばらな感想って言うかもうメモ書き?



幕開け初っぱなの保坂さんと玉野先生のショータイム。
保坂さんの歌と色っぽいダンス。そして玉野先生のタップ!私、未だにタップダンスの原理って言うか、なんであんな音が出るのか理解出来てません。何であんなスピード&リズムを足で刻めるの!?足つっちゃうよ!!
保坂さんの歌(って言うのかな?)にあわせてタップ踏む玉野先。歌と同じリズムと音階を足で・・・・足で・・・・わからん。でも素晴らしい!


メイン二人が倒れて「さぁどうする!?」って困り果てた西園寺がこうなったら出演者を増やして増やして主演がいるかいないか分からないようにしちゃえばいいのよーっ!って無茶を言い出すシーンが好きです。
この西園寺ってキャラはお嬢様キャラなんだな。と、厳しくて高飛車できっついイメージを想像してたんですが、西園寺は「このやろ!」と思ってもどっか憎みきれないキャラクターでした。
お嬢様のわがまま、つきあってやろうじゃねぇの。的な(何故上から目線か)
そして舞台を埋めれるなら「顔がデカくても、三頭身でも、びったわけでもいい!」と言い切ったところに、まさしくそのまんまの森田(おかやまさん)が登場
ほんとにびったわけが来た!と驚くも、これはカモ!と歌い踊る西園寺と劇団員たち。
「カモカモCome On」はこの後現れるバイク便・木村(林さん)と道路工事・土石(石坂さん)の時も繰り返されるけど、その度「みなさぁ〜ん、お茶と、おしぼり、よういしてぇ」の西園寺のセリフを合図に踊りだすのがツボった。
曲調は何かなまめかしくて怪しいのに、鳥みたいな動きのフリがあったりしておかしいの。
男三人そろったところで勧誘のために歌い踊るところでは、西園寺の流し目に「さすが宝塚」と感動しました。帽子の影から横にいる三人に流し目をおくるんだけど、後ろ二人は横向いて男たちのほうを向いているのに、西園寺だけ正面(客席)むいたまま流し目〜☆
それが、なんていうか色っぽいしかっこいいし。
自分の魅力が分かってるっていうか、色気の使い方分かってらっしゃる。ぜひ、そのコツをマサくんにご伝授いただきたいと思いました。あの垂れ流しの色気をどうか・・・かわいいんだけどね。かわいいんだけどね!!


どうにかほんわかトリオ(勝手にそう呼ぶ)を劇団に引きずり込み、主演女優そっくりのヤクルトレディー勝子の勧誘も成功し、さぁこれで何とか二週間後の公演のりきるぞ!となったところでまたもやピンチが。
電源版を掃除していた安田に危ないからやめろと西園寺が止めますが、何せ安田は掃除しか脳がないらしいので「ぼくの仕事です!」と譲らない。
押し問答で二人で電源版上げたり下げたり・・・・してたら電撃ショックで入れ替わっちゃった!
またもやピンチ!!
入れ替わったことで西園寺が劇団女子四人とお付き合いしていたことがバレたり、劇団員が西園寺のことをちょっと独裁的と感じていたことがわかったり、安田になっちゃった西園寺が安田として不当な扱いを受けたり・・・・と、あれ?これ西園寺ばっか嫌な思いしてるね。
まぁ、西園寺になっちゃった安田も劇団女子四人にきゃーきゃー言われて大変そうでしたが、役得。だよな。
気になるのは「センセイのうちに泊まってもいいですかー」と四人にらちられた西園寺in安田のその後です。
その一夜に何があったかを、知りたい!(下世話)
あと、西園寺が四人に侍られて「あ、愛してるよ」「「「「きゃぁ〜〜〜vvv」」」」ってやってんのを見て、安田in西園寺が「いいのよ!絵的にはあれでいいのよ!!でも中身がちがうのよぉおお!」と号泣する西園寺が面白かったです。
なにせ見た目がマサなもんだから。一瞬エンジェルに囲まれてにやけてるマシューにジェラッってるマークにも見えた。どれだけABZが好きなのか。
こんな感じでマサが西園寺を、大和さんが安田をそのまんまのビジュアルで演じてるって言うのも面白かった。
大和さんの演じる安田@マサはパンフにも書いてたけど、マサのことを研究したんだな〜って感じの動きとか喋り方とかがあって、時々これ中身安田なんだなって見えたりして感動。
一方のマサも大和さんの西園寺とはちがうけど、同じフェミニンキャラ(濁してみた)のマークとも違う感じ。
マサって自分でも言ってるように「男らしい」らしいので、逆のちょっとフェミニンな男の子とか演じると際立って面白いし、上手なんじゃないかなって思う。本人はあんま嬉しくないだろうけど、男らしいってのがどんなものか分かってるから、逆のキャラクターが浮き立って見えるのかな。とか、勝手に思ってます。


クリーニングマンの件
安田がそれまで西園寺が作っていた脚本をすてて言い出した「世の中を掃除することできれいにする正義のヒーロークリーニングマン」
客席からでも「それは失敗するだろう」と思うような内容ですが、おじいちゃん(玉野先生)の助けか否か、成功しましたね。成功してましたね。
いや、実際アレをマサが主演でやってくれるんなら私チケット買って見に行きますよ?
劇中劇が始まってすぐは一瞬何が起こったかわからなかったけど、あれです。戦隊ものです。戦隊特撮ヒーローをやったわけです。劇団で。安田はちょっとおたくなのかもしれない・・・。
そしてちょっとラメった水色の全身タイツとへんなとんがり帽子、ほっそい水色のサングラスで登場するマサ。じゃなくて安田。
何が起こったのか、パートツー。
まままままままさの全身タイツなんてちょくしできるわけないじゃないよぉおおお!!!!!
でも見ました。おみ足の腺が好きなので五列目からがっつり見ました。でも太もものラインが好きなのに見ようとするとどうしても股間が目に入って気が気じゃなかった。そこは、見たくない。
人生ってうまくいかないもんですね。


でもそんな人生上手くいかないピンチの連続でも、それをチャンスに変えるというのがこの舞台のテーマだそうです。
安田は西園寺になることで今までの自分を捨てて自由に、大胆に。
そして西園寺は安田になることで、今までの自分の傲慢さに気付く。
劇団に勧誘されたほんわかトリオと勝子にもそれぞれの事情があって、今までの生活を変えたかった、自分を変えたかった。
色々なことに気付き、支えてくれる人、支えられていた自分に気付き、最後は大団円。
気になるのは、電撃で元にもどらないのに、いきなり「白雪姫は王子様のキスで目覚めましたね」と言い出した安田です。
唐突過ぎる上に脈絡も根拠もない。しかし安田がおたくであるなら納得しよう。
そして二人がキスしようと寄り添うシーンが膝立ちだったのは、立ったら身長差が微妙なことになるからですか。とか、絵的に安田が西園寺の肩を抱いてキスをするのに違和感はないが、安田的にそれでいいのか(まだ中身逆転したまんま)とか、考え出したら面白くてきりがないのでやめておきます。
突っ込みどころと妄想どころが満載でまとめられない。


三時間は長いな〜て思ってたけどあっという間でした。
それというのもテンポのいい展開と、そこかしこに散りばめられた歌とダンスのおかげだと思います。
レビューシーンやクリーニングマンとか、本格的に舞台!って感じの見せ方もあれば、お芝居の中での歌とダンスもあったり、とにかく目と耳と脳が忙しい。そしておいしい要素が一杯!
最後のカーテンコールはこの舞台のカテコなのか、それとも劇中劇のカテコなのか・・・、脳みそがぐるっと一回転して「???」ってなる感じ。(なんだそれ)
とにかく面白かったんだ〜て事です。
再々演されるのも頷ける。そして平日から完売なのも頷ける。
またやったら観にいきたいな〜。マサが出てなくても!(笑)