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観劇、LIVE覚書

合唱ブラボー!  20120407

合唱ブラボー!

CBGKシブゲキ!
2012.04.07

脚本:東野ひろあき
演出:井関佳子
日替りゲスト:岸祐二


「歌なら自信あり!」だけど、どうにもダサすぎる合唱部の3人組。
「俺たちよりイケてるヤツはいないぜ!」なのに、何故か歌には拒否反応の人気者が4人。
とある私立男子校で、決してひとつになれないはずのヤツらが、どういうわけかチームを組んだ!?
突然降ってわいた、海外からのスーパー御子息歓迎レセプションでの初ステージ
そしてさらに待ち受ける、理事長の無茶ブリ発言に、ちょっと空気の読めない関西からの転校生や、彼らを見つめる謎の男も絡み合って・・・
どうなる、俺!?
どうする、僕!?

美意識パワーと合唱ラブがひとつになって、彼らは今までの自分を乗り越えられるのか?
お茶目で、バカバカしくて、不器用で、カッコ良い。
みんな合唱が好きになる!
(パンフレットより抜粋)



とにかくフレッシュフレッシュフレッシュ!!!
初舞台の方がいるとは知ってたけれど、パンフ見て一人二人じゃなかったことにびっくり。
でもモデルで活動されてたり、ずっと歌で活動されてたりする方はさすがに人に慣れているというか、初舞台って感じはしませんでした。
一人、ぱっとセリフを言った瞬間に「この子が初舞台のこか〜」って即わかったくらい辿々しい子がいたけど、それがね、またね、なんかかわいくてね(^_^*)
テニミュ以降、イケメン、フレッシュさを売りにしながらも、彼らの魅力を引き出すことなくただ黄門様の印籠のようにフレッシュとイケメンを翳して「ひれ伏すのじゃ〜」って感じの舞台が多くて(テレビでもそれはある某大人数ドラマとか・・・)正直食傷気味だったし、見る気も起きなかったんですが、これはすごく観に行ってよかったと思いました。(他にもそういう舞台はあったかもだけど、あくまで私の手が伸ばせる範疇でってことで・・・^_^;)
ま、観に行く切っ掛けは龍ちゃんが出てたから。なんですけど。

ストーリーはわかりやすくてシンプル。
登場人物もそれぞれ個性的といいつつ、アイコンになるようなキャラクターが集まっているからこれもわかりやすい。
合唱部とイケメン4の人間関係や、彼らの内的な心情や事情はほぼ割愛されているから、もっと細部まで作り込めばって気持ちはあるけど、今はこれで良いのだとスッキリ割り切って見れた。
謎と言えば「謎の男」役、小野田龍之介が鍵を握るようなストーリー展開なのかなと思いきや、鍵でもキーマンでもなんでもなかった。ただのストーカー執事だった(笑)
でも喋らない小野田龍之介はたいへん貴重だったのでいいです。すごい、なんか「面白いもん見た〜」って気持ちになったわ。
もったいないなって思ったのは、これ、一週間強の公演数があるのにもう学校が始まっちゃってるって事。
私が観に行った土曜マチネは同年代の方やそれ以上の方もいたけど、なんだかんだ若い客層を狙った作品だろうに、なぜ新学期始まっちゃったこの時期かな〜と・・・
社会人はもちろん、学生さんも今の時期に平日昼って中々時間録りにくいよね(^_^;
それでも四日目のマチネで客席からレスポンス出るくらいだから、リピーターさんはいるんだろうな。
私ももう一回くらい見たかったです。特にゲスト岡幸二郎さんを(笑)どんなキャラでくるのか・・・もったいないおばけがでるわ!


合唱部3人はほんとに地味でださーい感じだったけど、パンフ見たら一番ジミダサの子がイケメンでびっくりした(笑)
テニミュに出てたんだね〜。2nd観てないのでからっきしわからないんですが、いっちゃんやってたとプロフにあって何となく納得した。
そうゆう風に演じているのか、喋りからしてキーが高くてちょっと神経質な感じ、でもそれが合唱部部長(?)としてはまってた。びくびく、おどおど。他の二人が合唱コンクールに出たい素振りをみせたら、何をそんなにと言うほど脅えて、否を言わせない勢いで多数決とってみたり、関西からの転校生が入部希望ですってやってきたら喜ぶどころか「3人だけの3声を楽しみたいの」って断っちゃって。内気というにはちょっと度を超えちゃってる感じ。
他の二人はちょっと外に出たいなって思いながらも、何となく部長ふーちゃんの意に逆らわないよう波長を合わせてるって感じだった。この二人はユニットでライブをやっているそうです。
そうそう。この三人が愛称で呼び合うのがまたかわいくも不可思議でした。だってふーちゃんイーくんサッシーだよ?
サッシーはありにしても、ふーちゃんて・・・ふーちゃんて・・・!!!
高校生男子がちゃんづけで(幼なじみとかいう設定もなく)呼び合うものなのか!どうなのか!!!
この辺りでも3人のキャラが出ててかわいいんだけど、やっぱなんか不思議だった。草食系とかいうやつかしら。

イケメン4はもう、出てきて自己紹介始まった瞬間、跡部とジロたんと観月さんと乾がいるよ。と・・・
わかりやすい。ほんっと、わかりやすい。
俺様兄貴キャラのアニー。ナルシスト中のナルシスト、ビッキー。小悪魔天然キャラのチャイ。メガネでインテリキャラのドゥ。
説明の必要がないアイコン勢揃いです。
特にビッキーが私はめっちゃ気に入った。モデルさんなんですね、めっちゃ細くてびっくりしたわ。マツコDXの中に5人くらい入りそうなほど細い。もしかしたら7人くらい入っちゃうかもしれない。
そんで究極のナルシズズムオブナルシストっつーくらい、鏡に映る自分に見とれる仕草と、前髪を払ってからのポーズ、キメ顔がビシッと決まる。いつだって美しく、美しくない自分は認めない。だから完璧に美を表現する。そんな意気込みが伝わってきましたビッキー最高。夏服に着替えてきたときはどうしようかと思ったけど見慣れたらひたすら面白く美しく見えたから慣れってこわい。
んで、この4人は学園の人気者ベスト4(?)的な立ち位置で特にグループってわけじゃないけど寄り集まってる感じ。

そんな4人が理事長に王子歓迎レセプションで合唱披露してと命じられたのが切っ掛けで物語が動いていきます。
歌なんて歌えない歌いたくないやる必要ないんじゃね。的な向きでどうするか悩む四人が見つけたのはあのジミダサの合唱部3人です。
もちろんするよね。悪巧み。最初は彼らに丸投げしようとするも、ひえひえおどおど断られ。更に悪巧み。
結果、3人を影武者に仕立ててレセプションを乗り切ることに。
3人は3人でそんなのできっこない、絶対ばれるってどうしようわぁわぁひぃひぃしてるところに謎の関西弁転校生がやってきて、「めんどくさいこと」てんこ盛り。
とりあえず関西弁の後輩は後回しにしてレセプションに臨むも、まぁ先輩方の歌声に感銘して入部希望した後輩、ひでやんにはお見通しなわけです。
この関西からの転校生も・・・「へぇ、関西人ってそうゆうイメージなんだ。やっぱり」とちょっと冷え冷えした気持ちにさせてくれる関西キャラでした。
とにかく図々しく、立て板に水で喋り続け、空気なんて読まない。むしろお前が俺の空気を読んでくれ的な・・・。関西の人みんなそんなじゃないよ。そしてむしろ繊細だよ・・・。
パンフ観て、彼がまだ10代で初舞台で関西からの刺客ということを知りました。大した子やがな・・・!←地元びいき
今年高校を卒業して上京して初舞台だそうです。歌、めっちゃよかった。ちょいライブ行ってみたいなって思った。(尼丁隆吉くんです、アメブロで視聴ができるから是非〜。めっちゃ良い声!)
まぁ、そんな空気読まない後輩にずばりレセプション影武者やったんちゃいますと図星をつかれ、言いよどむ合唱部。けれど新参者の君には触れて欲しくないとばっさり切ります。
この後、いーくんサッシーが上手のベンチで座って話すのを、そわそわ仲間に入りたそうに落ち着きなく聞いているひでやんが後輩ぽくてかわいかった。おさる^▽^
その後も何かにつけて言いよどみ、自分の気持ちを主張しない二人に変わってズバズバ図星をつきまくり、背中を押すひでやん。
これ、空気読めないって言われるとつらいんだけど、関西弁でそうすると、なんかかわいく思えるのはやっぱり地元びいきだからか。っていうか、関東の人からみた関西キャラってやっぱこんななのね;▽;
その後、幼なじみの女の子に「合唱部とかダサいしキモイ」と言われてショックのあまり合唱部辞めるとまで言い出すふーちゃん(部長)に慌てふためく3人。更に、学園アイドルとして売り出すよ二ヶ月後にデビューだよと言われて頭を抱えるイケメン4が登場で一気に話が動き出します。
最初は到底信じられないような理由で「歌は歌えない」とつっぱねていた4人も心を入れ替え、3人に歌を教えてくれとお願い。かわりにダサキモのお前らを格好良くしてやるよと提案。
こうしてギブアンドテイクの関係が成立した7人にちゃっかりひでやんもくわわり、「さぁ!」って所で登場したのが、やっとやっとの小野田龍之介謎の男ーーーーー!
それまで合唱部三人を上手から下手から客席からオペラグラスつかってまで気持悪くストーキングしてきた男の正体が明らかになると気です!
ふーちゃん、もとい、一橋財閥御曹司の執事だったーーーー!
なんだそれーーーー!!!ノ ̄□ ̄)ノ ~┻━┻
いや・・・もう・・・いや・・・もう・・・いいけどさ。きれいな横顔観れたからいいけどさ。ほんと黙ってシュッとしてればイケメンなのになって再確認したからいいけどさ。
しかし出てきた小野田、もとい執事ヤマザキマモルはそれまでの沈黙のうさを晴らすように立て板に水、もとい、立て板に暴水でしゃべるしゃべる。すごいな!よくブレスもつな!ってくらいまくし立て、「あの消極的だったぼっちゃまが」と泣き、そしてまた喋る。
うざい。一言で言うと、ウザい。ひでやんとどっちがって言われたらまだひでやんの方がかわいいから許せるかも。
あ、でも内藤くん演じる伝説の先輩も相当うざかった。主に動きが。面白かったけどウザかった。(褒めてます)

そんなこんなで結託した8人。
それぞれがそれぞれの分野で互いに教えあい、切磋琢磨し、いよいよ学内ライブ当日を迎えます。
グループ名はブラボー。最初イケメン4だけで歌って、理事長が「あれ?」って雰囲気になった後(レセプションとできが違いすぎてって意味で)、合唱部4人が登場。この8人でブラボーだとアニーが宣言してからはライブタイム〜〜!
色んな歌を歌っていました。尼丁くんのオリジナル曲もあったし、沢田研二なんて懐メロに永ちゃんもあったかな?
ビッキーのソロでは背後でサッシーといーくんがシャボン玉吹いててかわいかったし、そんなビッキーに「ヤマザキさんも歌えば」と白い薔薇を渡されて、オーソレミーヨを歌うヤマザキ
よかったーーーー!よかったぁああああ!!!;▽;
東京まで来て龍ちゃんの歌聞けないまま帰るのかとおもったぁああ!!!!
そりゃもう、すっばらしい歌声でございました。もっと聞きたかった〜〜。
内藤くんの歌ももっと聞きたかったんだけど、今回この二人はほんとサポートって感じでちょっとしょんぼり。
でもまだまだ若手だと思ってた二人が先輩ポジションにいるのはくすぐったくも嬉しいものですね。
同年代の中にいるとやっぱり大人びてみえるな〜とか。ふふふ(*^m^*)

ライブの成功とともに舞台も幕。カーテンコールで一曲くらい歌ってくれるといいなと思ったけど、ダブルアンコもなしでさっくり終わってしまいました。
ライブシーンではキャストが客席を煽るんだけど、中々のりにくい^_^;
ここはいいかな?と「イェー」ってやっても、客席で浮いちゃうとやっぱり気になって大人しくならざるをえない。なぜなら、お隣の方の邪魔にならないかと気に掛かるから。
あと一週間公演をつづけて、最期客席からレスが返ってくるようになればいいな。そうすればすごく報われるし、初舞台のいい思い出になると思うんだ〜。

あ、あと。ゲストキャラを無駄遣いしすぎです(笑)
びっくりした。岸さんとか岡さんとかけっこうな所が出るよ、何するんだろって思ってたら、レセプション歓迎会の主役、レオナルド・ヤング王子ですよ。
へんなマントとか着せられて、片言でしゃべらされて、自前曲一曲歌って、帰る。(笑)
よくうけてくれたなこの仕事・・・・!!!
最終日の岡さんがどんな美声を聞かせてくれるか、またどんなキャラ作りで来るのか楽しみです。
どっかでレポあがってるといいな〜〜